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【文庫版】4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史


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2013年初夏に発行された、「4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史」が2年半の時を経てついに文庫化されました。ホエールズ時代からの大ファンからすれば表紙のタイトルや帯のコメントを見た瞬間から涙が止まらなかったのをついこの間のように思い出します。
著者の村瀬秀信さんは、ほぼ同世代のファンですから、幼児体験として刻まれた記憶から、現在に至るまで同じ光景を見、喜び、苦しんできたわけですから、その分共感できる度合いも高かったのかも知れません。

ハードカバー版は少しでもファンの人たちと共感したいと思って同僚に貸し出している際に、その方が退職してしまいなぜかウヤムヤに…。というわけで文庫版が出ると聞いて近所の書店で購入しました。

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ホエールズ&ベイスターズに関する書籍でこれほどまでにファン愛に溢れ、これほど選手や関係者にインタビューを繰り返し、球団の実像に迫ったものはありませんし、二度と現れることはないでしょう。そして著者の村瀬さん自身も一冊の本にこれだけのエネルギーを注ぐことはできないかも知れません。

ここ数年は弱小球団ながらチケットが入手困難になるほどの人気を博する球団になりましたが、特に98年の優勝後、坂道を転がるように突入していった暗黒時代はファンでさえも心が折れそうになるほどになす術もなく黒星を積み重ねていきました。とはいえ98年に日本一になった前後の数年、あと10年に1、2回くらいの割合でちょっと強い時期もあったのですが、基本的にはBクラスの常連、巨人ファンから言わせれば「万年暗黒時代」のような球団です。
でも、負けても負けても、球団が大きな問題を抱えていようとも、やっぱり応援し続けるんです。これを他球団のファンの方に理解も求めても、非常に難しいかも知れません。ファンである私たちでさえ何故か分からないのですから…。


その後の234敗、村田修一選手のインタビューが追加


発行から2年半後の文庫化にあたり、2013年から積み重ねた234敗を経たのちに書かれたコラムと、FAで巨人に移籍した村田修一選手のインタビューなどが追加されています。村田選手がベイスターズの主力を担ったのはまさに2000年代の暗黒時代。98年のV戦士の不本意な引退や移籍が続き、将来を嘱望された選手が次々と他球団の活躍の場を求める中、ある意味、「最後の砦」だった村田選手は、TBSベイスターズの終焉とともに球団を去りました。
私も2011年のファン感謝デーに足を運びましたが、前年の内川選手の時とは異なり、多くのファンも村田選手の移籍は「止められない」と覚悟しているようでした。「この際、新球団になるから、まっさらな状態で始まってもいいじゃないの?」という思いも少なからずあったかも知れません。

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この追加記事で確認できたのは、村田選手もべイスターズを愛し例に漏れずベイスターズを何とかしようと奮闘した選手の一人であったことです。ファンからすれば、一野球選手の決断としては正しいことは頭では分かっていても、多少裏切られた感もありましたので、巨人戦で村田選手を見るたびに複雑な思いを抱いていましたが、今なら素直に、敵ながらエールを送れると思います。


この本は新しいファンに読んで欲しい


横浜DeNAベイスターズは、球団としてはまだまだ未熟でAクラスさえままならない弱小チームですが、親会社の懸命な営業活動もあり、今や押しも押されぬ人気球団です。当初は新興IT企業と言うことで少なからず疑念を持っている人もいたようでしが、今、文句をつける人は誰もいないでしょう。2016年最初のサプライズは横浜スタジアムの買収です。これまで球団経営を圧迫する元凶とまで言われていたスタジアム問題を、「その手があったか!」という形で解決するあたり、流石ですね。
ファンは経営の細かいことは分かりませんが、ファンサービスにかけては十分すぎるほど満足しています。あとは勝ってください。常勝球団とは言いません。何年かに一度はいい線を戦って、そのうちの何度かは優勝、日本一になれるチームになって欲しいと思っています。オールドファンと呼ばれる人の多くはそう望んでいるのではないでしょうか。

とにかく、新球団になってから、ファンになってくださった方、我々はオールドファンだからといって偉そうなことを言おうとは全く思っていません。昔は、巨人戦ともなれば3塁側半分ばかりでなく、ライトスタンドの4分の1くらいはレンジ色だったのですから、ファンとしての熱量は現在のファンには叶わないと思っています。
しかし、この球団は過去2度の優勝と日本一の経験はあるものの、万年暗黒時代を歩んだ日本最弱チームで、この球団を愛し、何とかしようと奮闘した選手の血と涙と汗があったことをぜひ知って欲しいと思います。

私もかれこれ35年以上もファンを続けていますが、父親の転勤で横浜を離れてからと言うもの、周囲に誰もホエールズファンがおらず、しかも負けまくっている有様。少なくとも上京するまでは完全アウェイでファンを続けてきた者からすれば、昨年の満員になった横浜スタジアムをこの目で見たときは感動のあまり涙が溢れました。これも、球団はもちろんのことファン一人ひとりが味わった「暗黒時代」があるからなのではないでしょうか。

横浜DeNAベイスターズは、今年も何かどでかいことをやらかしてくれそうです。かつての私と同じように、年に何回か、もしかすると幼児期に一回だけかもしれない野球観戦の機会に、子どもたちの心を掴んで離さない野球をして欲しいと思います。


おすすめ度・★★★★★ 5点







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【映画評】ドラえもんを卒業した大人たちにも観て欲しい~STAND BY ME ドラえもん


第38回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞受賞、2014年邦画興行収入第2位、ドラえもんという国民的人気まんがの3DCG化という新しい試みなど、2014年の映画シーンに燦然と輝く足跡を残した「STAND BY ME ドラえもん」。2月25日よりJ-COMオンデマンドでの配信が始まったこともあり、先日初めて見る機会に恵まれました。

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「STAND BY ME ドラえもん」は原作の7話を再構築し、ドラえもんとのび太との出会いと別れ、のび太としずかちゃんとの恋愛を丁寧に描いている作品です。リアルタイムに原作に触れていた世代の人間にとってはベースとなっているストーリーは大人になっても目頭が熱くなる名作、特に「のび太の結婚前夜」「さようならドラえもん」はこのストーリーに触れるたびに心が揺さぶられます。

「STAND BY ME ドラえもん」のベースとなっている原作7話

「未来の国からはるばると」
「たまごの中のしずちゃん」
「しずちゃんさようなら」
「雪山のロマンス」
「のび太の結婚前夜」
「さようならドラえもん」
「帰ってきたドラえもん」


私自身この映画は原作がドラえもんの中でもとてつもなく素晴らしい作品であること、そして最新のCGを駆使したドラえもんがどんなものかということで大いに期待していました。監督(共同)、脚本は「ALWAYS 三丁目の夕日」でお馴染みの山崎貴さんですから、きっと新しく、美しく、そして懐かしい作品に仕上がっているのではないかと楽しみにしていました。

ドラえもんのCGは20年近く前に富士ゼロックスが発売した複合機「Able」のCMで見たことがあり、CGのドラえもんもかわいいなと思っていたのと、実際に質感などリアリティのあるドラえもんはどんなものかという怖いもの見たさのような気持ちもありました。





しかしながら、公開時は忙しさにかまけて映画館に足を運ぶことができず、DVDのリリースやソフトの配信を心待ちにしていたのです。

ドラえもんを卒業した大人たちにも観て欲しい


「STAND BY ME ドラえもん」は原作のベースがあるとストーリーにもすっと入っていけるように思います。ですので原作にリアルタイムに触れていた世代にも何ら違和感なく話に入っていけそうですが、初めて観る子供たちにはちょっと話が駆け足だったように思えます。
好みは分かれるかも知れませんが、3DCGのドラえもんを始めとするキャラクターに対するインパクト程度しか頭に入らないかも知れません。
未来へ帰らなければならず悩み涙するドラえもんの思いや、ドラえもんとの別れのシーンなど、初見の人にとっては少々「感動の力技」に見えるのではないかと思えてなりません。
7話分のボリュームを1時間半程度に収めるのなら無理ないか…

ドラえもんの原作に触れていた世代の多くは大人になり、家庭を持っている人も多いことでしょう。ですので、お子さんと一緒ならドラえもんについて熱く語りながら見ると会話も弾みますし、親御さんのイキイキ話す姿はきっとお子様にも伝わることでしょう。お子様にとって「ドラえもん」が私たちが子供のころと同じような親しみのあるキャラクターならば、原作の世界観もまた新たなドラえもん像としてすっと心に入っていくように思えます。

あと、ドラえもんを卒業した大人にとっても十分見応えはあります。酔うほどにリアリティーのある最新の3DCGですが、ストーリーは私たちがいつか観た懐かしいドラえもんそのもの。敢えて原作世代の街並みを再現しているほか、部屋にある小物の遊び心にも思わずニヤリとさせられます。

そして思うのです。

あの頃の俺は、今の俺に誇りを持てるのか?と。

あの日あのとき、ドラえもんのひみつ道具に夢を馳せたように、私たちも心も夢がいっぱいでした。数十年経った今の自分はどうなのかと振り返った時、懐かしさと時計の針は決して戻せない現実に直面しながらも、もう一度心を入れ替えて頑張ってみるか!という思いにさせられる。

そんな映画だったように思えました。








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【書評】横浜DeNAベイスターズあるある


ベイスターズといえば、プロ野球70年を超える球史の中で最弱の名を恣にした球団、とりわけ21世紀に入ってからの凋落ぶりは目を覆うほどで3年連続90敗以上、5年連続最下位などその存在価値が疑われるほど無残に黒星を重ねていったことが昨日のことのように思い出されます。
結果を求められるプロの世界において、これほどの負けっぷりは何を言おうとも空しい言い訳になってしまいます。暗黒時代を経験した監督、コーチ、選手の無念さは察するに余りあります。もちろんファンも耐えに耐えてきました。いくら負けることに免疫ができているとは言え、敵になす術もなく敗れるさま、そして同じような負け方を重ねるチームに失望し、何度まずい酒を飲んだか分かりません。

しかし、2012年シーズンから親会社がDeNAに変わり、球団名も横浜DeNAベイスターズへと変わりました。新親会社が新興企業であることと、巨人色の強い高田繁GM、中畑清監督を招聘したことで当初は若干の警戒心を持っていましたが、こんな最弱球団を買い取ってくれた奇特な球団と多くの名将の晩節を汚してきたこのチームを引き受けてくれた首脳陣への信頼は徐々に高まっていきました。

新生ベイスターズとなって4年が経ったとはいえ、まだまだ弱い球団には変わりありません。しかし、賛否はあるものの大胆な補強や親会社の経営努力やファンサービスは着実に実を結び、2015年シーズンは堂々とAクラス入りを目標の掲げられるようになり、観客動員数も新球団となって4割強アップと大きな変貌を遂げました。
野球とは縁のなかった新興企業と、巨人軍のポストV9時代を担った新監督の挑戦は球界に風穴をあけ、長きに渡って暗黒時代から抜けられずにいた球団を救い光の当たる場所へと引き上げました。

前置きが長くなりました。本題に入ります。
そんな、明るい球団事情からでしょうか。他球団では既に発売されていたプロ野球団「あるあるシリーズ」、2015年2月15日ついに横浜DeNAベイスターズあるあるが書店に並びました。

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10年前なら絶対に売れないと思いますが、出版社も今なら売れると勝機を読んだのでしょう。これまでのファンはもちろんですが、新球団になってからファンになった人にもベイスターズを知ってもらう意味では良い試みです。やっぱり商売だなぁとは思いますけれども。

この本は「愛」「選手」「伝説」「文化」の4章仕立てで大洋時代からDeNAまで240ものあるあるが散りばめられています。長年ファンをしていて言葉にしないまでも薄々感じていたこと、時折聞かれること、残念に思っていたことなどが良くネタ化されており、読破するのに数十分と必要はありませんでしたが終始顔がニヤけておりました。

やはり史上最弱と言われるほど弱いチームでしたので、やはり弱さやダメっぷりに関するネタには尽きることがありません。そのあたりもこの本はきちんと押さえてありました。

私の心に入ったネタを一部だけ抜粋しましょう。

004 試合展開を考えるとどうしても最悪のケースが頭をよぎる
061 他チームに移籍した選手が活躍していると悔しく思う時がある
075 ベイスターズファンにとって「3連発」といえば石橋貢の3打席連発
174 もう一度田代富雄コーチにベイスターズを指導して欲しい
181 選手との別れ方がこれでもかというくらい絶望的にヘタクソだ
186 スポーツニュースが相手より報道で尺が短い



古いファンは負けても負けても応援し続けてきたわけですが、それでも負けるたびに傷つき、周囲に共感できるファンもおらず、寂しい思いをしてきたわけです。そんな思いにも関わらず、強かったのは優勝した98年前後のみ。それ以外は必ずと言っていいほど最下位争い、何度心が折れてもそれでも応援し続けてきたのです。そんなファンの心の傷をもっと抉るような、塩を塗りつけるような辛辣なネタもあって良かったかなとも思います。

TVにも出演多数のカリスマドクターである近藤惣一郎氏は「今の僕があるすべては大洋のおかげなんです」と言ってはばかりません。
【DeNA】いつも心に“大洋”を!脳外科医・近藤惣一郎先生のファン道

私もファンになってウン十年常に新鮮なネタを提供してくれるベイスターズに感謝しながらファン道を極めていきたいと思います。でも、一度でいいから、いつかは優勝の喜びを味わいたいな~。

おすすめ度・★★★★☆ 4点





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【書評】他人を攻撃せずにはいられない人

暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人も含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているケースがある。
本書では、精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。そして多くの場合、攻撃欲の強い人に対してターゲットは抵抗できない。それは一体なぜなのか。結果どんな影響を及ぼすのか。はたして攻撃欲の強い人と、どう向かい合い対処すべきか。
(表紙 内容紹介より)



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職場や家庭に潜む「害になる人」の精神構造~人生を台無しにされないために
帯のコピーもかなりオドロオドロシイですね。

ふと思うところがあって手に取った本です。これまで生きてきた中で誰しもが思い当たる人が何人かいるのではないでしょうか。ターゲットに対して過剰なまでに憎悪を増幅させ、執拗なほどの攻撃をしたたかに、時に陰湿にしかけてくる「攻撃的な人」、傍から見れば不毛極まりない行為なのですが当人からすれば一点の曇りもない正義ですから誠にたちが悪いのです。このエネルギーをもっと建設的なことに使えばいいのにと思うのですが当人はこれこそが生き甲斐、ターゲットにされる側はたまったものではありません。
憎悪というネガティブなエネルギーはターゲットにされた人を消耗させ、時に生きる力さえも失わせる深刻な事態を引き起こすことさえあります。憎悪の念は当事者ばかりでなく周囲に伝播し、例えば職場や学校のクラスの雰囲気さえもドス黒いものに変えてしまうこともあります。

「攻撃的な人」がある人をターゲットにロックオンする何らかのきっかけはあったとしても、あとは「攻撃的な人」が憎悪を際限なく増長させ、心のナイフは銃となり、爆弾となり、ミサイルとエスカレートしていきます。このような「攻撃的な人」の中には社会的地位の高い人や、多くの人の尊敬を集めている人もいるのだそうです。あるとき、ある条件に適った人だけに見せる鬼の一面であると言って良いかも知れません。人間、表もあれば裏もあることの証のように思えます。

他人を攻撃せずにはいられない人 に書かれていた事例は、「何でオレがそこまでこき下ろされなきゃなんねえの?」とか「何でこの人のことをボロカスにけなすんだろう」という場面にでくわした時の疑問を解決するのに十分な分量でした。安心できたのは、こんな人は自分の周りだけでなく他にもいるんだということが分かったことです。ただ、自分の周りの心当たりのある人の数を思えば、全体でどれくらいいるのだろうと考えると気が遠くなります。

著者の片田珠美氏は直接的な言及はしていませんが、「攻撃的な人」は近年話題に上がることが多くなってきた「自己愛性パーソナリティ障害」に該当する可能性があるように思えました。

YOMIURI ONLINEの発言小町に挙がっていたトピック自己愛性人格障害者の被害に遭った方、教えてください。のレスポンスが上限に達しており、さらった読み流しても本書に書かれていた事例と酷似していました。無論、素人判断でパーソナリティ障害の診断を下すことはできませんが、このトピックにあった「加害者=攻撃的な人」は病的なまでの心の闇を抱えてることは確かです。

本書が世に出たことももちろんですが、このトピックからも関心の高い事柄であることは間違いないようです。

結局は関わらないことが最大の処方箋


攻撃的な人からターゲットにされた人は、何とかしてこの状況を打開し解決しようと試みます。また執拗なまでの攻撃を受けて、逆に「私が悪いのかも…」と罪悪感に駆られる人もいるようですが、筆者は「そうした考え方を変えて逃れるのが一番」と述べています。処方箋と言うには釈然としない答えですが、多くの症例に接してきた専門家でさえも、この答えが吉という訳ですから、もはや関わらない、逃げるというのが最大の解決策であり防御であることは現時点では最良の策だと言えると思われます。

世の中、様々な人がいます。自分の感覚で理解ができない考え方や言動や行動をとる人など星の数ほどいることでしょう。生まれも育ちも異なる環境で生きていればそれも当然と言えば当然。自分の理解を超える、多くの場合ネガティブな意味で超えてしまった人がいる場合、ついつい私たちは傷ついたり考えてしまいがちです。でも考えたところでその人を変えることはできないし、変えようと思うことこそおこがましい考え方なのかも知れません。

私たちは、子供のころ「話せばわかる」「対話は大切」だということを教わってきたと思います。粘り強く対峙することで互いの理解を深める尊さを否定はしません。ただし、まずは相手は他者であり、「違う」という前提に立ち、「話しても分からないこともある」事実を受け入れることも大切なように思えます。

世の中には沢山の人がいる。人間関係を深めることは大事ですが、人間関係を断ち切ったり逃れることも自身を守るための考え方なのだということを本書をもって学ぶことができました。

おすすめ度・★★★★☆ 4点






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【書評】怒らない経営~銀の皿を日本一にした「すべてに感謝する」生き方


日本国内だけでも300万あるとも言われている会社の数だけ創業者が、そして経営者がいます。その数だけの経営のスタイルが存在します。もはや千差万別どころではないほどの数にのぼります。しかしその中で長きに渡って成長し続けたり、存続し続けたりする企業は極々少数です。

やはり「長の一念」に尽きる


商品のライフサイクルの一巡するまでに新たなイノベーションが産み出せなかったり、社会情勢が予想外の変化を遂げたりと「会社が続かない理由」は様々な要因が考えられますが、最も大きな要因は「長の一念」というようにやはり社長次第なのではないかと思います。

経営が軌道に乗ると取り巻きが変わります、人の接し方も変わります。金のニオイを嗅ぎつけて腹黒い人たちも近づいてきます。善人の顔をして近づく人の甘言や儲け話に乗せられたしまう社長もいれば、周囲にチヤホヤされて時分を見失ってしまう社長もいます。また、自分でやらなければ気が済まなくて引退しようにも後継者がいないなんてこともザラにあると聞きます。経営者がこんな状況では会社が持ちこたえられるはずもありません。「企業30年説」という言葉もありますが、この言葉の意味は「創業社長の興した会社の寿命」なのかも知れません。

「企業30年説」最大の原因は後継者問題? 2012.05.02

長寿命の数ダントツ世界一の日本でも、傍から見て「うまくいっている」会社は極々少数。でも、その数だけの成功体験があり、成功法則が存在します。会社経営というベクトルは同じでもこれほどまでにアプローチが違うものかと驚かされること度々ですが、中でも「怒らない経営」を徹底している面白い社長がいると聞き、手に取った本が怒らない経営 銀のさらを日本一にした「すべてに感謝する」生き方 です。

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「怒りとの決別」が、幸福と成功を導く鍵となる!


本書は、宅配寿司 銀のさらを運営している株式会社ライドオン・エクスプレス(発刊当時は株式会社レストランエクスプレス)の江見 朗社長の半生と、銀のさらが日本一の宅配寿司チェーンにまで登り詰めた話、そして江見社長の経営哲学が綴られています。

まず感じたのが、カリスマ経営者と言われる社長の著書など星の数ほどあり、その多くが上から目線でかつ行間に「僕(私)すごいでしょ!」という訴えが垣間見られるものばかり。最たるは教祖様のようになって
「生き方指南」までする人も…。偉そうではありますが「凄いなと思いますが、ああいう人にはなりたくない」という人が多かったように思えます。

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県下屈指の進学校にいながらその環境に染まらず身一つで渡米したことからも、「普通」と言われる型に収まらないバイタリティの持ち主であることは容易に想像ができますし、きっと著書で書かれている以上の修羅場を乗り越えていることでしょう。編集者の方針もありますから、他のビジネス書と同様脚色もあるかも知れません。
それでも、江見社長は腰が低く、謙虚でありながら冷静かつ大胆に行動を起こせる有能な社長であることを十分に感じることができます。

江見社長の生き様や「銀のさら」をはじめとする株式会社ライドオン・エクスプレスの成功は十分読み応えがありますが、やはり最も衝撃的で新たな発見となったのは著書のタイトルにある「怒らない経営」です。

経営は時に厳しく、冷酷ささえも求められます。ならば経営者は時には声を荒げて怒ることもあるでしょうし、それが当たり前だと思っていました。当の私も怒られ、叱られて育ってきた人間ゆえ「そんなバカな…」というのが正直な印象でした。

江見社長はこう述べています。

「怒りを排除する」とは、
厳しい精神修行で悟りの境地に至ることでも、
欲望を捨てて俗世と離れることでもありません。
むしろ、一度きりの人生を最大限に楽しむための、
きわめて「合理的」な生き方です。
努力はいりません。
たったひとつの事実―怒ることが、
どれだけあなたに損をさせるか―に、
気づくだけでよいのです。

怒りは大きな誤りです。怒りは、あなたの損をさせます。
怒りは、恥ずべき感情です。怒りは自分の弱さの裏返しなのです。
そして、怒りを捨て去ることは、こんなにも簡単なのです。


ん~確かに。怒りをぶちまけて感情が満たされても後味の悪さや周囲への悪影響によって怒ったことを後悔すること度々です。お互い感情をぶつけあってかえって仲が深まることはありますが、社会人と社会人の関係においてはそんなことは稀でしょう。

そして私は、
「怒る」と「叱る」は違う、と指導され、自身で実践してきたつもりです。「怒る」は自身の感情の赴くまま、「叱る」は理性的に、相手のためを思ってやる行為…といった具合にです。それに対しても江見社長は本書の26ページで一刀両断にしています。

自分の感情とは関係なく相手のために叱っているという人を、私は見たことはありません

参りました…。

明日から怒りをコントロールしてみようか…


怒り叱られ育ってきた私とすればこれまで怒り叱ってくれたお陰で今の自分があると思っていますので全ては否定するつもりはありません。でもやっぱり江見社長のおっしゃるように、怒りは失うものの方が多いのではないかと思うのです。振り返ってもこれまでの長い「叱られ歴」の中で本当に感謝している人は数人。中には思い出したくない人もいますので、やはりそれは真理かと思います。
「人のふり見て我がふり直せ」ではありませんが、怒りが込み上げてきたらちょっとこらえて穏やかに人と接してみたいと思います。

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でも、怒りを排除した環境の伸び続けているのは凄いとしか言いようがありません。「叱られる」という恐怖なくして組織を律するのは並大抵のことではないことは多くの人が経験として分かっていることです。スタッフのモラルはどうのようにして保たれているのかとても興味深いです。江見社長は「やりがいを与える」という旨を述べていましたが、その管理手法についてもっと知れれば良かったかと思います。「やりがいだけ」ではいずれ苦しくなることは自明です。それは企業秘密ですかね。

株式会社ライドオン・エクスプレスはまだまだ成長企業。「銀のさら」は、スーパーや激安回転寿司とは比較にならないほど美味しく、本格的な寿司屋と遜色ない味ながら比較にならないほど安い。目の付け所がシャープ…ですね。
あと企業概要を見ても創業時のエピソードに出てくる人物がそのまま役員になを連ねていることからも、ぶれない経営をしているのかなと好印象を持ちました。
近年宅配寿司以外にも釜飯や弁当、カレーも始め多角化にも舵を切っているのが見て取れます。これからの成長に期待したいと思います。

テレビ東京の「カンブリア宮殿」に江見社長が出演した際、番組ホストの村上龍だんが、「怒らない経営」に関して次のように述べたそうです。う~ん、奥が深い。

「内に秘めた怒りは時として大きな力になる。しかし、外に向けた怒りは害毒でしかない」


おすすめ度・★★★★★ 5点







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