東京は左、大阪は右、エスカレーターの乗り方は?
東京、大阪は同じ日本であってもまるで別の国かと思うほど、文化や物の考え方の違いに驚かされることがあります。どちらが優れているとか劣っているとかいった問題ではなく、「違うな~」と思わされること度々です。
大阪は遥か昔から商人の町として栄えてきました。ですから「お金にシビア」というのも頷けます。また、東京だけでなく日本中を席巻している「お笑い」は関西で生まれた文化です。人を喜ばせたいというサービス精神に溢れています。
大阪城_07 / Span X
私の前職は、関東と関西に拠点を構えていることもあり、もちろん関西からの仕事を引き受けることがありました。急な仕事だったり、「なんでやねん」とボヤきたくなる仕事も多かったですが、関西の方々との仕事は意外と気持ちよくできたように思えます。私は上手に乗せられてしまったのですね。
また、関西のオフィスに勤める外国人も、いつの間にか「関西人」のノリになってしまうのが不思議でした。
あと驚くべきなのは、テレビで見かける甲子園球場の盛り上がりです。あれほどの熱気に満ちたボールパークは世界中を探しても見つからないと思います。ファンの目はシビアですが、これだけの大観衆を前に野球ができるタイガースの選手は幸せだと思います。私もかつて神宮球場で、横浜スタジアムでタイガース側の席に座って観戦したことがありましたが、私の周囲から聞こえてくるのは関西弁。ホーム球場でないにも関わらず凄い盛り上がりでした。関東在住の関西人の心を繋いでいるのが阪神タイガースなのかも知れません。
第七局的全場氣球 / lightstars
大阪人は、東京人が思っている以上に東京に対する対抗心を持っているという話を聞いたことがあります。これは大阪を愛するが故の精神作用のように思えます。実際、東京人が大阪への対抗心が湧いてこないのは、元来東京が全国から人が集まった土地であり、東京自体に郷土愛をあまり感じていないからではないかと思われるからです。
今後、東の東京、西の大阪、文化や風習の違いを取り上げても面白いかも知れません。
「マック」と「マクド」とか…(笑)
私が大阪に足を運んだのは、随分と前のことになります。品川駅から新幹線に乗り、新大阪で下車しました。それまではあまり意識することはありませんでしたが、エスカレータは右側に人が立ち、左側を急ぐ人がツカツカと歩いています。東京都は全く逆の光景です。
また、大阪の人は気が早いと聞いたことはありますが、新大阪での様子を見る限り丸の内や新宿のオフィス街よりも気持ち流れが速いように感じました。
そこで、今回のお題は…
【回答】
日本経済新聞のウェブサイトに電気・畳にトイレットペーパー…なぜ違う東西の規格というページがあり、ここで大阪のエスカレーターが右側に立ち、左側を空ける習慣が生まれたかが述べられています。
このページによると、通常エスカレーターの並び方は交通法規と同じになることが多いそうです。日本は左側通行なので左側に並び、右側がいわば「追い越し車線」のような状態になります。一方、イギリスやオーストラリアを除く海外では右側通行ですから、右側にならび左側を追い越し用に空けることになります。
江戸川大学の斗鬼(とき)正一教授いわく、大阪では、1970年に開催された大阪万国博覧会の頃、「歩く歩道」やエスカレーターで外国人観光客が戸惑わないように欧米式の左空けにしたのが始まりなのだそうです。その習慣が根付いたということなのですね。
大阪から少し離れた京都ではまた事情が少し違うようです。下の写真は私が昨年京都に旅行した時に撮った京都駅構内の写真です。見難いですがエスカレーターを見ると、左側に立っている人、右側に立っている人がいます。
これはどうやら、京都は歩いて昇る人のために「片側を空けましょう」というルールがあるようです。
エスカレーターの乗り方は別段教わるわけではありませんが、周囲の雰囲気で暗黙のルールが作られていきます。それが地域によって異なるのも興味深いですね。
/ fabbio
しかし、エレベーター業界大手の東芝エレベータ株式会社では、エスカレーターの正しい乗り方として「踏段の上を走ったり、歩かないでください」(通常の階段とは異なるので、転倒・転落の原因となります)と呼びかけています。つまり東京なら右側、大阪なら左側を歩いてカツカツ昇っていくのは本来推奨されない乗り方のようです。確かに、エスカレーターや動く歩道の終点に差し掛かるとき、膝がカクンとなることがありますが、下手をすると思わぬケガをすることもあるかも知れませんね。
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大阪は遥か昔から商人の町として栄えてきました。ですから「お金にシビア」というのも頷けます。また、東京だけでなく日本中を席巻している「お笑い」は関西で生まれた文化です。人を喜ばせたいというサービス精神に溢れています。
大阪城_07 / Span X
私の前職は、関東と関西に拠点を構えていることもあり、もちろん関西からの仕事を引き受けることがありました。急な仕事だったり、「なんでやねん」とボヤきたくなる仕事も多かったですが、関西の方々との仕事は意外と気持ちよくできたように思えます。私は上手に乗せられてしまったのですね。
また、関西のオフィスに勤める外国人も、いつの間にか「関西人」のノリになってしまうのが不思議でした。
あと驚くべきなのは、テレビで見かける甲子園球場の盛り上がりです。あれほどの熱気に満ちたボールパークは世界中を探しても見つからないと思います。ファンの目はシビアですが、これだけの大観衆を前に野球ができるタイガースの選手は幸せだと思います。私もかつて神宮球場で、横浜スタジアムでタイガース側の席に座って観戦したことがありましたが、私の周囲から聞こえてくるのは関西弁。ホーム球場でないにも関わらず凄い盛り上がりでした。関東在住の関西人の心を繋いでいるのが阪神タイガースなのかも知れません。
第七局的全場氣球 / lightstars
大阪人は、東京人が思っている以上に東京に対する対抗心を持っているという話を聞いたことがあります。これは大阪を愛するが故の精神作用のように思えます。実際、東京人が大阪への対抗心が湧いてこないのは、元来東京が全国から人が集まった土地であり、東京自体に郷土愛をあまり感じていないからではないかと思われるからです。
今後、東の東京、西の大阪、文化や風習の違いを取り上げても面白いかも知れません。
「マック」と「マクド」とか…(笑)
私が大阪に足を運んだのは、随分と前のことになります。品川駅から新幹線に乗り、新大阪で下車しました。それまではあまり意識することはありませんでしたが、エスカレータは右側に人が立ち、左側を急ぐ人がツカツカと歩いています。東京都は全く逆の光景です。
また、大阪の人は気が早いと聞いたことはありますが、新大阪での様子を見る限り丸の内や新宿のオフィス街よりも気持ち流れが速いように感じました。
そこで、今回のお題は…
です。東京は左、大阪は右、エスカレーターの乗り方は?
【回答】
日本経済新聞のウェブサイトに電気・畳にトイレットペーパー…なぜ違う東西の規格というページがあり、ここで大阪のエスカレーターが右側に立ち、左側を空ける習慣が生まれたかが述べられています。
このページによると、通常エスカレーターの並び方は交通法規と同じになることが多いそうです。日本は左側通行なので左側に並び、右側がいわば「追い越し車線」のような状態になります。一方、イギリスやオーストラリアを除く海外では右側通行ですから、右側にならび左側を追い越し用に空けることになります。
江戸川大学の斗鬼(とき)正一教授いわく、大阪では、1970年に開催された大阪万国博覧会の頃、「歩く歩道」やエスカレーターで外国人観光客が戸惑わないように欧米式の左空けにしたのが始まりなのだそうです。その習慣が根付いたということなのですね。
大阪から少し離れた京都ではまた事情が少し違うようです。下の写真は私が昨年京都に旅行した時に撮った京都駅構内の写真です。見難いですがエスカレーターを見ると、左側に立っている人、右側に立っている人がいます。
これはどうやら、京都は歩いて昇る人のために「片側を空けましょう」というルールがあるようです。
エスカレーターの乗り方は別段教わるわけではありませんが、周囲の雰囲気で暗黙のルールが作られていきます。それが地域によって異なるのも興味深いですね。
/ fabbio
しかし、エレベーター業界大手の東芝エレベータ株式会社では、エスカレーターの正しい乗り方として「踏段の上を走ったり、歩かないでください」(通常の階段とは異なるので、転倒・転落の原因となります)と呼びかけています。つまり東京なら右側、大阪なら左側を歩いてカツカツ昇っていくのは本来推奨されない乗り方のようです。確かに、エスカレーターや動く歩道の終点に差し掛かるとき、膝がカクンとなることがありますが、下手をすると思わぬケガをすることもあるかも知れませんね。
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