知っとっけ?ブログ 【所感】分不相応の背伸びの果て

【所感】分不相応の背伸びの果て



かつて「会社は株主の物である」と発言した村上ファンドの村上世彰氏に、多くの反発の声が上がったことを記憶しています。「会社のために」と身を粉にして働いてきた社員からすれば、「何が株主だ」と叫びたくなるのも当然ですし、いわば自身との運命共同体である会社が、金持ちのマネーゲームの道具にされるなど許せるはずはありません。

会社は、社員一人ひとりが汗水たらして作り上げてきたものだから、「社員のもの」であった欲しい思いは理解できます。しかし、株式会社を名乗る以上、株主の意向に沿わぬ経営はできぬわけで、村上氏の「会社は株主の物である」発言は、心情としては理解できても決して反感を買われる筋合いのないものなのです。

となれば、上場企業は社会的評価とそれに連動する株価を常に気にしながらの経営を求められることになります。学生時代で言えば先生の顔色ばかりうかがって良い子のフリをしている優等生気質の生徒のようなものでしょうか。

経営陣は、「社会的評価を下げてはいけない」「株価を下げてはいけない」というミッションを果たすために、「会社の見栄え」を偉く気にするようになります。会社は人の集合体ですから、どれだけデジタル化が進もうとも、トラブルがない状態などあり得ません。にも拘わらず、トラブル即株価下落を恐れるがあまり、隠蔽したくなる思いを分からないわけではありません。それが、隠しきれずに顕在化したのが、今の東芝であり、昨年の三菱自動車だったのではないでしょうか。

Stock Price
Stock Price / Dick Thomas Johnson


情報が瞬く間に世間に広がるこの時代、これまでは少々金を積んで隠蔽できたことも、やすやすと拡散されるようになりました。ですから、どんなに自画自賛しようとも、そのほころびから空気や水が漏れるように情報は広がっていきます。当人が「デマだ、事実無根だ」と叫ぼうにも「火のないところに煙は立たぬ」、叫べば叫ぶほどに立場が悪くなっていくのです。

会社である以上、成長戦略や成長志向は必要不可欠ですし、この成長戦略をどのようにトレースしていくかを株主やステークホルダーは厳しい目でチェックしています。その成長戦略が「笛吹けど踊らず」であったりそもそも目標に無理があったりすると、当然のことながら鼻息が荒い割に実績が伸びないと周囲からも、もちろん社員からも不信感が芽生えます。にも拘わらず、自身を大きく見せようとする、すなわち分不相応の背伸びの果てには、まるでバブルが弾けるような空中分解が待っているのです。

どんなに外面が良くても、大風呂敷を広げていても、実績が上がっていなければそれはどこかに問題を抱えているからであり、「改革の産みの苦しみ」などと言い訳をしたことろでその声はむなしく響くことでしょう。

現状維持は衰退であり、常に成長を志向するのが会社の使命であっても、決して株主やステークホルダーを欺くような分不相応の背伸びは、それが「背伸び」であることを知っている社員のモチベーションを低下させ、いずれその化けの皮は剝がれることでしょう。これまで蓋をし続けてきた臭いモノは、あるタイミングで一気に噴出するのです。






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